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Apple TVのメリット8つをまとめてみた

Appleから発売されているメディアストリーミング「Apple TV」。2015年10月から販売開始されたものは実は第4世代である。

これまでのバージョンでも無線LAN経由でパソコンやスマートフォンから動画をストリーミングすることはできたが、この第4世代になってさまざまな面で大幅にパワーアップした。

メリット1:「tvOS」上でアプリが動く

専用のOSである「tvOS」が搭載されている。iPhoneやiPadに搭載されている「iOS」とは違うものではあるが、App Storeでアプリをダウンロードして実行することができるなど、共通点もある。

動画配信サービスもアプリになっており、種類は豊富。公式サイトでは、メジャーどころのNetflixやHulu、アニメが観られるバンダイチャンネル、それにJリーグの試合をたっぷり楽しめるJリーグオンデマンドや、著名人のプレゼンを視聴できるTEDなどのアプリが紹介されている。もちろんこれだけでは無く、今後も続々と追加されていくことだろう。

メリット2:動画はもちろん、ゲームも楽しめる

動画配信サービス以外にも楽しめるアプリはたくさん。代表的なものがゲームだ。テレビの大画面で、据え置き型ゲーム機で遊んでいるのと同じような感覚で使うことができる。App Storeから好きなゲームをダウンロードして、家族や友人同士で楽しもう。

メリット3:リモコンは、タッチ操作にSiriも

リモコン「Siri remote」にはこだわりが見られる。このあたりはさすがApple。Touchサーフェスがついており、スマートフォンの画面を操作するような感じでタッチ操作ができるのだ。従来のボタン操作に比べて、より素早く、直感的に自分の指示を伝えることができる。

また、「Siri」の名前がついていることからも分かるとおり、音声認識による操作も可能となっている。人工知能で認識するようになっているので、「Netflixのドラマが観たい」「○○(好きな俳優)の作品を探して」といったような自然な言葉できちんと反応し、結果を返してくれる。さらにキーワードによる検索だけでは無く、「面白い作品だけ」と言えば、カスタマーレビューで評価が高い作品だけを絞り込んでくれたりもするし、動画の再生中に早送りや巻き戻しをしたり、作品について調べ物をしたりもできる。

加速度センサーやジャイロスコープも搭載。スマートフォンと同じように、リモコンを振ってアプリの機能をスムーズに呼び出したりすることができる。

メリット4:本体も格好いい

本体のサイズはだいたい10cm(幅)×10cm(奥行き)×3.5cm(高さ)ほど。これまでのDVDプレイヤーやブルーレイプレイヤーと比べればそのコンパクトさに驚かされる。もちろんそのデザインも、これぞ「シンプル イズ ベスト」といった洗練されたものだ

なお、電源はコンセントから、テレビにはHDMIで接続する。

メリット5:画面のユーザーインターフェースも抜群

Appleのデザインはハードウェアだけでは無い。ソフトウェアも素晴らしい出来だ。

Apple TVの画面は全体的に、コンテンツが主役になるようにデザインされているとのこと。リモコンによる操作の結果がユーザーに自然に伝わってくるだろう。

ホーム画面は自分の好みにカスタマイズすることもできるので、よく使うアプリを選択しやすい場所に置いておけばより便利に使うことができる。

メリット6:スクリーンセーバーが美しい

パソコンと同様にスクリーンセーバーがあり、これがまた良い。映し出されるのは、世界中の美しい風景を空撮したHDビデオである。動画やゲームを楽しんでいる時で無くても、何気なくこれを映しておけばリビングの雰囲気作りに一役買ってくれるかも知れない。

メリット7:AirPlayが使える

AirPlayにもしっかり対応。iPhoneやiPad、iPod touch、そしてMacといったApple製品にあるコンテンツがあれば、それを無線LANの接続など面倒な設定無しに、そのままテレビに映し出すことができる。

自宅に多くに人が集まった時などに、その簡単さが光ってくるだろう。

メリット8:開発者なら自由にアプリが作れる

Nexus PlayerのAndroid TVと同様に、tvOSもSDKが公開されており、開発者の方であれば自作のアプリを作って公開することができる

開発環境はおなじみXcode。言語はHTMLに似たTVMLと、JavaScriptに似たTVJSを用いる。HTML/JavaScriptの扱いに慣れている方であれば問題無くマスターできるだろう。

欠点は価格の高さ

Apple TVは32GBモデルと64GBモデルがあり、価格は32GBモデルが20,240円、64GBモデルが27,280円

GoogleのNexus Playerが14,080円なので、一回り値が張るのがネック。iPhoneもAndroidに比べて値段が高いとよく言われるが、まさにそれと同じようなことになっている。

もっとも、そこはAppleブランド。価値は確かなものがあるだろう。

まとめ

できることで言えば、Nexus Playerとそれほど差があるわけでは無い。とはいえ、ハードウェアからソフトウェアまで、プロダクトデザインに非常に優れたApple TVは、Appleファンの方はぜひ揃えたいアイテムである。

また、Netflixやバンダイチャンネルなど、一部の動画配信サービスなら利用可能なので、それらを契約している方は発売早々に手にとってみても良いだろう。

tvOSのアプリは、発売当初から使えるものはあるものの、種類が充実してくるのはこれからである。スマートフォンのアプリに比べると増加のペースはゆるやかになると考えられるが(普及速度がスマートフォン並みに早ければ良いが、おそらくそこまでは早くないだろうから)、これから世界中の開発者によるアプリ開発が行われていくにつれて、これまでには無い新しいエンターテインメントが誕生してくるかも知れない。Nexus Playerとは良いライバル関係になりそうだ。